まだ5月も中旬だというのに、夏を思わせる「暑さ」を感じる季節を迎えました!!
夏バテの季節には早いですが、体調が天候に左右されて食欲が・・・なんていう方も少なくないですね。
普段何気なくしている食事。「美味しい!」と感じるには、色々な条件があることご存じですか??
まず、「美味しい」という快感は、五感全てで感じています!!
食べ物の味とは「目、耳、舌、鼻、触感」を総動員してはじめて得られる、高度に複合的なものなのです!
●食べ物の外観(目)
・・・・・・盛り付け、演出、彩り、それらによって美味しそうにも、不味そうにも見えるものですね。
●食べ物を食べる雰囲気(耳)BGM等
・・・・・・食事中に安心感につながるような音が演出されることは、想像以上に重要なことだそうです。心地よいBGM,大切な人との会話、ワイワイ賑やかな声など、TPOによって違いますが、一人で黙々とご飯を食べて美味しく感じるのは極めて珍しいかもしれません!?
●食べ物の味(舌)・・・「美味しさ」を感じるときの中心!
・・・・・・食事中に中心的な役割を果たすのが味覚であり、舌。
舌で感じられる味は、塩味、酸味、苦味、甘味、旨味(うまみ)の 5つの基本味に分類され、5つの基本味に加えて、辛味や渋味などの、舌のみならず、口の中全体が広く刺激されることで感じられる 味もあります。
●匂い(鼻)
・・・・・・我々は美味しい匂いを感じ続けることで、自らの食欲を増進させています。
鼻をつまんで食事しても「美味しい」と感じません!!笑
●食感(触感)
・・・・・・食感とは、具体的には食べ物の硬さ、ねばり、温度、弾力性、表面のツルツル感などの総称です。
本来は、こうした食感は、食べ物の中に含まれている異物などを感じ取るためのものでした。
でも、食べ物の美味しさはこの食感なしでは語れません!
例えば、さぬきうどんをはじめ、麺類のおいしさは麺の「こし」にあるといわれています。
単に「味覚」で美味しいと感じるだけでなく、歯ごたえ、歯ざわり、舌ざわりといった複数の感覚を駆使して美味しさを判定します。
歯ごたえはどうやってわかるのでしょう??
うどんが歯に当たったことを、歯根膜がまず感じ、そのときの咀嚼筋にかかる力を、筋肉で感じるそうです。
それらの情報が大脳で総合的に判断されて、うどんの「こし」がわかるということです。
宇宙飛行士の食事も、最初は チューブに入ったペースト状にものでしたが、今は形のあるものに変化しています。
これは、柔らかくてかむ必要のない歯ごたえのない食事では、充実感、満腹感が得られにくいからですね。
では全部歯がなくなった総入れ歯の人の場合はどうなるのでしょうか。
この場合、入れ歯を支える歯肉のセンサーが、歯根膜のセンサーの代わりをすると考えられていますが、感度がかなり悪くなるようです。
健康な歯があってこそ、食べ物の本当の美味しさもわかるのですね!
美味しいと感じ続けられるために、「歯」「歯茎」「歯根」・・・大切にケアしてまいりましょう(^O^)