毎日の暮らしに欠かせない日用品の数々。
あるシャンプーのCMでは「まだ嫁シャンなの?(まだお嫁さんと同じシャンプー使っているの?)」と男性向けシャンプーを宣伝していたり、その他にも様々な日用品で個人化が進んでいます。
そして、ハミガキも個人化の時代に!
かつて、ハミガキといえば200円前後の手ごろな商品が主流で、家族が同じものを使うのはあたりまえでした。
しかし近年、口内ケアの意識が高まってきたことにより、家族内でも年代・性別に応じて別々のハミガキを求めるようになってきました。
下記のように、予防効果が期待できる医薬部外品のハミガキが充実してきたこと、そして消費者側にも口腔ケアの重要性が浸透してきて、それぞれの目的や悩みに応じた商品を選ぶことが、症状緩和や予防につながると意識されてきたためです。
【医薬部外品ハミガキの主な効能(一例)】
歯周病予防
虫歯予防
口臭予防
美白効果(ホワイトニング)
歯茎の引き締め
知覚過敏
ヤニ対策 など
では、どのようなハミガキが選ばれているのでしょう??
一般的に、年齢が高い層ほど重視されているのは「歯周病予防」の商品。
ある調査では、60代以上で70%、50代以上で60%、40代以下で50%が重要視しているという報告があります。
一方、若い層は「美白効果」を重視する傾向にあり、白い歯への関心が高いようです。
また、子供向けに「フッ素配合」や「キシリトール配合」のハミガキが多く販売されており、「虫歯予防」を意識していることがうかがえます。
さらに、ハミガキだけでなく、歯ブラシをはじめとした「口腔ケアグッズ」も充実してきました。
![]() |
歯ブラシ | 毛の硬さ、ヘッドの大きさ、毛の状態、ハブラシの柄、など多種多様なタイプがある。 (毛が硬すぎたり、柄が短すぎると、力が強くなって歯茎を傷めやすいので注意) |
![]() |
電動歯ブラシ | 超音波歯ブラシ、音波歯ブラシ、それ以外の電動歯ブラシがある。 (参考)電動歯ブラシの秘密 |
![]() |
歯間ブラシ | 歯と歯の隙間が広いときは、デンタルフロスより効果的に歯垢が除去できる。 |
![]() |
舌ブラシ | 舌の汚れを取るためのソフトなブラシ。 |
![]() |
ワンタフトブラシ | 毛束がひとつの歯ブラシ。歯並びが悪い歯の隙間にもフィットする。 |
![]() |
デンタルフロス | 糸だけのロールタイプ、柄のついたホルダータイプなどがある。歯ブラシが届かない部分の歯垢を除去するのに効果的。 |
![]() |
マウスウォッシュ | 殺菌成分で科学的に虫歯や歯周病の原因菌の繁殖を抑える。(ただし、殺菌成分がプラークの内側まで入ることは難しいため、歯磨きの後に補助的に使うことが望ましい) |
このように、目的に合わせて、ハミガキや口腔ケアグッズを自由に選べる時代。
自分に合った商品を見つけて歯科予防に役立てましょう!
<参考文献>
毎日新聞 歯磨き剤「個人化」で市場活況(2014年10月19日)
日経トレンディ 「歯磨きグッズ調査」