歯周病の救世主「マスティック」

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お口の健康(株)で人気の「薬用マスティック&アロマ」そもそも、その商品名にもなっている「マスティック」ってどんなものなんでしょう??今日は「マスティック」の素晴らしさをご紹介します!!

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<<五千年前から植物療法に利用されていたマスティック>>

ギリシャの東端に「ヒオス島」という島があります。地中海に浮かぶ小さな島でその東はトルコです。ヒオス島は昔は火山でした。ヒオス島の東南部かつクレーターがあったところに、「マスティック」というウルシ科の高木が自生しています。マスティックは不思議な木で幹に傷をつけておくとそこから樹液がしたたり落ちてきます。地元ヒオス島では「キリストの涙」と形容される透明な樹液は時間が経つにつれて固くなり、やがて黄金色の樹脂に変わります。

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ギリシャでは、五千年もの昔からこのマスティックの樹脂を植物療法利用してきました。胃が痛むときにマスティックの樹脂を噛んだり、食べたりして薬として利用していたのです。噛んでいると口臭を甘い香りに変え、歯を輝かせて丈夫にすると、特に女性に人気があったようです。

また傷口を殺菌して塞ぐ効果があることから、消毒薬、傷薬としても活用されてきました。

<<ピロリ菌を抑制する効果で一躍脚光>>

なぜマスティックの樹脂で胃の痛みが取れるのか、その理由は長い間わからないままでした。しかし、現代になって驚くべき研究結果が発表されました。胃潰瘍や十二指腸潰瘍の一因といわれる、ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)に作用することが判明したのです。

1992年世界で最も権威のある医学誌「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」に英国のバーネット総合病院の研究者フウェズ博士のグループが「マスティックの樹液にはピロリ菌を退治する効果がある」と次のような内容の実験結果を発表しました。

■マスティックの樹脂の溶液を培養したピロリ菌に加え、一定時間後に菌の数を調べたところ、検出限界以下に減っていた。ごく薄い溶液でも効果があり、電子顕微鏡ではマスティックがピロリ菌の細胞構造に変化を与えていることが確かめられた。

この報道がきっかけで、マスティックは一躍脚光を浴び、世界中にその存在を知られることとなったのです。

<<わが国でもピロリ菌の抑制効果を確認>>

日本でも、マスティックの効果について積極的に研究が行われています。静岡県立大学食品栄養科学部生物教室で実験をした結果、ごく低い濃度でもマスティックの樹脂がピロリ菌の発育を抑制することが確認されました。その効力は、プロポリスや甘草エキスの6~10倍、煎茶抽出物の32倍もありました。

<<ギリシャでは歯周病に効果のあることが知られていた>>

ヒオス島では、マスティックの樹脂を噛んでいると歯周病にならないと知られていたようでした。また、マスティックを配合した歯磨き剤が開発され、以前よりギリシャやヨーロッパの一部で市販されていることもわかりました。念のために、マスティックが生薬として用いられた歴史がないかどうか調べたところ、「図経本草」(ずきょうほんぞう)という中国の漢方の古典に薫陸香という生薬名で記載されているものがおそらくマスティックの樹脂であろうと思われました。現在のマスティックの樹脂の生薬名は洋乳香(ようにゅうこう)といい、薬理作用として強い抗菌効果が挙げられています。漢方的には「気」(一種の生命エネルギー)を整え、活血(血液をきれいにすること)、鎮痛作用があるとされ、内服だけでなく外用の重要な薬になると説明されています。

<<歯周病菌を抑制し、常在菌(善玉菌)には影響しない>>

マスティックについて調べてみればみるほど、不思議な効力を持った植物であることがわかってきました。実際にヨーロッパではマスティックの樹脂から傷口を殺菌する軟膏ややけどの薬が開発されています。また、マスティックのオイルには日焼け止め効果があり、化粧品の原料にも使用されています。

そこで、マスティックの口内細菌に対する作用について実験として、明海大学歯学部歯内療法学講座の高橋慶荘講師(当時は歯周病学講座)に依頼し、同大学の職員、学生にマスティック樹脂入りのガムを噛んでもらい、唾液中の細菌を抑制する効果を調べることにしたのです。

食後にブラッシングをして、口腔内を清掃した後①マスティックのガムを噛む ②別のガムを噛む そして、一時間後に唾液を検査しました。その結果①のマスティックガムを噛んだグループは別のガムを噛んだグループに比べ唾液に含まれる細菌の数が明らかに減っていました。マスティックの樹脂が実際に人の口腔内でも効果を発揮することが確認されたのです。この実験結果は平成12年4月に開かれた日本歯周病学会で発表されました。

ちなみに、常在菌(善玉菌)については、マスティックのガムを噛んだグループも別のガムを噛んだグループも数に変わりがなかったことから、マスティックのガムは常在菌(善玉菌)には作用しないこともわかりました。

<<口臭を抑制する効果も確認>>

次に、神奈川歯科大学歯周病学講座に依頼して、マスティックの口臭を抑制する効果について実験を行いました。

歯周病による口臭は、食べ物のカスや細菌が作るたんぱく質が分解されて生じる揮発性硫化物が原因で起こります。そこで、歯周病の人にマスティックのガムを噛んでもらって、口腔内の揮発性硫化物の濃度の変化を調べました。口臭測定機械でその濃度を測定した結果、揮発性硫化物の口腔内濃度を減少させることがわかりました。

(参考、引用:マキノ出版 歯周病を自分で治す本 渡辺秀司 著より)

このように、マスティックは植物でありながら抜群の抗菌力を持ち合わせ、歯周病や歯周病予防に効果を発揮することが確認されています。マスティックが配合された歯磨き剤はいくつかありますが、そのほとんが歯周病に対応したものです。実際に使っている人からは「歯茎が引き締まった」「歯肉に艶がでた」「出血がとまった」「口がさっぱりする」といった声が後を絶ちません。マスティックが配合された歯磨き剤でのホームケアで、歯周病ケアをしていきたいですね。

 

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