心筋梗塞と歯周病。
全く関係がないと思われる方も多いと思いますが、実は最近の研究で関係があることが明らかになってきました。
心筋梗塞とは、冠動脈の動脈硬化によって血管が狭くなり、血液の流れが滞ることで心筋が壊死してしまう病気です。
一般的に心筋梗塞は、高血圧や高脂血症、糖尿病、喫煙などに起因すると言われていますが、歯周病の原因である歯周病菌が、心筋梗塞を引き起こす場合もあるんです!
歯周病菌が心筋梗塞を引き起こすまでを流れで見てみましょう。
歯周病が引き起こす心筋梗塞のメカニズム
1、口腔内の歯周病菌が毒素を出して歯茎を破壊し、歯周ポケットを作ります。
2、歯周ポケットが徐々に深くなり、出血するようになります。
3、歯周病菌が血管内に侵入し、血小板に入り込みます。
4、歯周病菌が入り込んだ血小板は異常を起こし、血栓を作ります。
5、血栓が心臓まで流れ着き、動脈硬化が起こっていた冠動脈に次々と付着していきます。
6、付着した血栓が血管を完全に塞いでしまい、心筋細胞への血流が滞留。
7、心筋梗塞を発症します。
「歯周病なんて歯茎が炎症しているだけだから大したことない」と思う方もいるかもしれませんが、歯周病を放置しておくことは、とっても怖いことなんですね。
歯周病で心筋梗塞のリスクが2倍から3倍以上になるという研究報告も出ているほどなんですよ。
現在、日本人の約7割が歯周病を患っているとも言われています。
歯周病は一度なってしまうと、悪化していく一方です。
運良く心筋梗塞にならなかったとしても、いずれは歯が抜け落ちてしまうという最悪のケースも起こり得ます。
また、歯周病は心筋梗塞を引き起こすだけでなく、口臭の原因にもなります。
今は歯周病を患っていないという方でも、ストレスや加齢により口腔内の環境が悪化すると、歯周病になるリスクは高まりますので、早いうちからの予防が必要です。
「マスティック&アロマ」で正しい歯磨きを実践し、つねに口腔内の環境を良好に保つことで、今から歯周病を予防しましょう!